基本的な構文
平叙文
ラテン語では、単語の並べ方にこれといった決まりはない。基本的に自由である。これは、一面便利であるけれども、多面不便でもある。なぜなら、ラテン語ら しい語の並べ方は、羅文に習熟して学ぶよりほかないからである。否定文
現代語でも、否定を表す場合には、特定の語(ne ... pas、nichtなど)を附加する。これはラテン語でも同じである。次のような語を附加すればよい。- non: ~ない
- neque ... neque ...: ~も~もない
- nemo: 誰も~ない
- nullus: 何も~ない
疑問文
平叙文のところで述べたように、ラテン語の語順は基本的に自由である。このため、ドイツ語や英語のように語順を入れ替えて疑問の気持ちを示すということは できない。ラテン語では、特定の語を付け加えることによって、疑問文であることを示す。諾否疑問・選択疑問では、次のような語を附加する。
- -neを文頭の語につける:諾否疑問。
- utrum ... an ...: 選択疑問。
- ne ... an ...: 選択疑問。
- ... an ...: 選択疑問。
- num: 否定的な返答を予想した反語的疑問。
- nonne: 肯定的な返答を予想した反語的疑問。
感嘆文
quam ...!: 感嘆文