ラテン語の試聴
まずはラテン語を聴いてみよう。発音を抽象的に説明するよりも、分かりやすいはずである。
上記は、ベネディクト16世の辞任演説である。
また、次のサイトでは、ラテン語のニュースを聴くことができる。便利なことに、テキストも表示されるから、テキストを目で追いながら発音を聴けば、大体の発音の要領はつかめる。
注意すべきは、「AE」の発音だろう。重要なのは、二通りの発音があると理解しておくことである。
- 歴史的発音では「アエ」である。歴史的発音というのは、古代ローマが盛んだった頃の発音である。文法もこのころのラテン語を基準にしてつくられているので、発音もこのころを基準にしようという人も多い。日本の文献で仮名に転写する場合、例外なくこの発音が用いられる(このサイトでもそうしている)。
- しかし、ヨーロッパ人は、「アエ」ではなく開口音の「エ」(ドイツ語の Äの発音)でよむことが多い。従って、実際に耳にするのは、こちらの発音が多いだろう。
いずれにせよ、ラテン語で会話するなどということはまずない。相手が違う発音で単語を呼んでいても、簡単に対応できるだろう。